もしこれから軽貨物事業で新たにスタートを切ろうとする場合、常に意識しておかなければならないのが「相手からの印象」です。
自分なりにどれだけバリバリ仕事をこなせたとしてもそれはただの自己満足なだけで、見た目や相手からの印象に何より重点を置かなければいけないと思います。
いくら個人事業主という自由を手に入れたとしても、その「自由」という意味を履き違えてはいけません。
あなたは社員の代わりです
業務委託のドライバーと言っても、お客様から見れば私たちは仕事を頂いている会社の社員さんと同じように見られます。
なので、その会社の社員さんと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮しないといけませんし、その心構えで案件に臨むべきだと思います。
対応が良ければお客様も満足してリピートして頂いたり、直々にご指名頂いたりなんてこともありますが、対応が悪かったりしたらクレームだけでは収まらず、最悪の場合、お客様がその会社はもう二度と使わないとなることだってあり得ます。
実際私が従事していたネットスーパーや高級弁当を案件でも、お客様からのクレームや勤務態度の悪さを指摘され、私の周りだけでも結構な数の委託ドライバーがいなくなっていきました。この2案件は接客面に特に力を入れており、その期待に応えられなかったので当然と言えば当然の結果だと思います。
少し気を付けていれば全然何ともない事なんですが、無駄なプライドと自分だけのルールで仕事の選択肢を狭めてしまうことは利口ではありません。私たちは会社員では無く業務委託での契約なので、相手先からいらないと言われれば終了、そこで契約打ち切りです。
どんな所を見られるか
請負先の社員さんやお客様がドライバーのどんなところを見ているか、私なりに考えてざっとまとめてみました。
見た目
恐らくこの見た目の部分で9割方その人の第一印象が決まると思います。ボサボサの髪や無精ひげ、不清潔な格好や不愛想な態度などは相手からの印象は良くありません。
常に笑顔でいた方がいいとまでは言いませんが、ムスッとしてないで、意識的に相手が聞きやすい、話しやすい雰囲気を作ることが大事です。
服装
AmazonflexやPickgoでたまにサンダルの人を見かけましたが、サンダルは基本どの案件NGです。だらしない服装や仕事にそぐわない格好は相手からの印象も良くないし、現場への資材搬入の場合納品させてもらえないこともあります。相手に迷惑を掛ける事にもなりますので気を付けましょう。
制服がある現場だとそこまで気を遣わないでいいですが、制服が無い現場だと服装選びは少し悩ましい所かもしれません。
私の例ですが、基本は夏はどの案件でも「ポロシャツ」に「スラックス」、冬は「ドカジャン」に「スラックス」です。独立して7年半、制服の無い案件ではこの格好で過ごしています。その服装は何とかなんないのかと言われたことはもちろんありません。
もしかしたらスラックスが見た目的に印象がいいのかもしれません。あと現場搬入もあるので、真夏でも常に長袖は持ち歩いています。
案件によって必要な物が変わってくると思いますので常に持っておく物を頭に入れておきましょう。
車
お客様から預かった荷物を運ぶ私たちにとって大切な商売道具です。ガンガンに汚れてたり、そこら中ベコベコなのは相手から見てもあまりいい物では無いと思います。
逆の立場ならそんなドライバーに荷物をお願いしたくありません。どんなに忙しくても空き時間にせめて車を拭く事位は出来ると思います。常にピカピカとまでは言いませんが、車の見た目にもしっかり気を付けましょう。
勤務態度
その人の相手からの評価の大部分を占めるのが「勤務態度」だと思います。会社員とか個人事業主とかの前にまず一社会人です。
挨拶が出来ない、平気で遅刻をする、報連相が出来ないなどは仕事を請ける以前の問題で、社会人として正直論外だと思います。個人で全てが完結するなら好き勝手やっていてもいいと思いますが、お客様がいる以上そうではありません。
周りにも悪い影響を与える事になるので、もし変わる事を拒否するならその現場を外れた方がいいでしょう。1人の身勝手な態度が周りにも影響する事を肝に銘じておいて下さい。
ちょっとしたことで印象は変わる
相手から見たら笑顔で清潔感がある人が一番印象が良く映ると思います。ちょっとしたことかもしれませんが、髪型や服装、そして振る舞いなどほんの少しの気遣いで相手からの見られ方がだいぶ変わってきます。
接客を伴う案件をしようとしているなら尚更です。日ごろから意識して相手からどう見られたら印象良く映るか考えて行動するといいかもしれません。
常に見られているという意識を
その会社の看板を背負って配送してる以上、配送中はその会社の人間だという意識を持つ必要があります。いつどこで誰に見られているか分かりません。
荷物を積んだままタバコを吸っていませんか?不愛想にお客様に対応していませんか?どんなに意識していてもちょっと油断した行動で全てが台無しになってしまうことだってあり得ます。
案件に従事している時はしっかりと気を引き締めて、常に誰かに見られているという意識と、社員の代わりだという責任を持って過ごして頂ければしっかり相手からの信頼を得られることでしょう。