ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物事業で独立して10年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
新たな年になり心機一転新しいことにチャレンジしてみようと軽貨物の扉を叩く方がいらっしゃると思います。
自分の力で稼ぎたい、会社員のしがらみから脱却したい等軽貨物事業を選択する理由は様々あると思いますが、一歩踏み出すのにも多少なりとも不安はあるはずです。
私の場合はお金というよりは時間が必要だったので、割と時間の融通が効きそうで特別な資格や経験のいらない「軽貨物事業での独立」という道を選んだのですが、それでも最低限の稼ぎを確保して家族を養っていかなければならなかったので、開業前や開業してすぐは期待より不安の割合が遥かに大きかったです。
私のように仕事以外にも使える時間が欲しかったり、今の給料に不満があって独立したなど様々な理由があると思いますが、どんな開業理由であれ「軽貨物事業で生活していくことは可能なのか」という部分がやはり最終的に一番大切な部分になってきます。
そこで今回は2023年の今、軽貨物事業に参入した場合生活していけるのかどうか記事にしていきます。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・軽貨物事業で生活していけるか
・どんな人が稼ぎやすいか
・稼働の際の心構え
目次
まずは結論から
今現在稼働中の方なのか、はたまたこれから軽貨物事業での稼働を考えている方かちょっと分からないですが、最近「軽貨物 生活出来ない」や「軽貨物 失敗」というネガティブなワードから私のブログに流入してくるケースが増えてきました。
そこで2023年に入った現在、軽貨物事業で独立して生活をしていくことが出来るのかどうか、実際に私が経験していることや私の周りの委託会社の話、案件の情報や働き方等全てひっくるめて考えてみます。
結論から言うと生活出来るレベルがその方やその家庭によって様々になるとは思いますが、一般家庭位の収入でいいという条件であれば、都市部であれば家庭を持っていても軽貨物事業で十分生活していける位稼ぐことが出来ます。
注意
※都市部と限定しているのは私自身地方での稼動実績が無いからであり、地方での稼働では生活が出来ないと言っている訳ではありません。近い将来東京から離れて生活する予定なので、その時に感じたことや実際に稼働してみた感想などを記事にしていこうと思います。
軽貨物事業でもしっかり稼げるようになった大きな理由は「案件の多様化」ではないかと思います。
私が軽貨物事業で独立した約10年前は軽貨物事業での働き方はFC契約のように開業資金を払ってその会社の名前を使わせてもらうか、どこか委託会社に所属して稼働というのがほとんどだったと思います。
委託会社に所属しての稼働の場合、メインの案件は宅配でしたので、宅配に適性がある方であればかなりの利益を残すことが出来ましたが、全員が全員そういうわけではありません。
私のようにガチガチの宅配が苦手な方や、毎週決まった時間を作ることが難しい方は稼ぐことが少し難しかったのではないかなと思います。
しかし現在では軽貨物で稼働出来るアプリを利用して自分の得意分野や自分に合った働き方で月商100万円以上稼いだりする方もいますし、個人で年商1000万円を越えることも不可能ではありません。
中には仲介を入れず直接個人や企業から案件を請け負って稼働している方もいらっしゃいます。
もちろん委託会社に所属していたら稼げないということでは無く、委託会社所属でも色々な案件があり、知り合いの会社のドライバーでは月平均80万円前後稼ぐ方もいらっしゃるので、ちゃんとした委託会社を選べばしっかり稼ぐことも可能です。
未経験で特別な資格を持っていなくても、やり方次第でサラリーマン以上の収入を作ることが出来るかもしれないというのは軽貨物事業の非常に魅力的な所だと思います。
以前に委託会社やギグワークで動く場合の注意点等をまとめた記事があるのでぜひそちらも参考にしてください。
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どんな人が売上を作りやすいか
ただ参入した全員が家族を養っていけるレベルで稼げるかと言われればそういうわけではありません。生活出来るレベルの売上を作る方は必ずいくつかの要素を持っていると思います。パッと思い付く要素を5つ挙げます。
①ポジティブ
何事に対しても悲観的にならず元気でポジティブな方が稼ぎやすいと感じます。
チャーターで稼働していると、たまにとんでもない案件などを引いてしまうことがありますが、どんな仕事でも自分の経験になると考えれば自ずとやる気も出てくるはずです。
もし自分が一緒に仕事をする場合、ポジティブな方とネガティブな方、どちらと一緒に仕事をしたいでしょう。
②考えて行動できる
正直案件をしっかり選べば与えられた仕事をただこなすだけでもそこそこの売上はいくと思います。
しかし目先の利益に囚われず、どう行動すればより売上を作れるか、自分のことだけでは無く相手のこともしっかり考えて、どうすればまた依頼を頂けるか等考えながら行動出来た方がより売上を伸ばせる可能性が高くなります。
③フットワークが軽い
私の回りにも沢山いますが、新しいサービスが始まったり自分が何か思い付いた時など自分が気になった時にすぐにチャレンジ出来る方、行動に移せる方が軽貨物事業において本当に上手く立ち回っている印象を受けます。
自分の働き方に合えばラッキーだし合わなければ止めればいいだけなので、失敗したらどうしようとか深く考えず思い付いたら即行動、そんな考えの方は本当に強いと思います。
④最低限のコミュニケーション能力がある
必要な資格は運転免許証のみで門戸が広いということもあり、軽貨物事業では普通ではちょっと考えられない行動を取ったり、最低限の挨拶や報連相が出来ない方がとても多い印象です。
逆に言うとその基本的な事さえしっかり出来れば好印象に繋がりやすいです。軽貨物事業は一人での仕事だと思いがちですが、それはあくまで運転中の話であって、集荷から納品まで1つの荷物を配送するのに色々な人が関わってきます。
もし自分が荷物を託すならどんな人がいいですか?自ずと答えが見えてくるはずです。
⑤運転が好き
これは当たり前のことですが基本運転することが仕事なので、まず運転が好きということが第一条件になります。
1日中運転するなんてこともざらにありますし、見知らぬ街を運転することも多々あります。
ちょっと近所のスーパーまで買い物なんていうレベルの運転では無いので、長時間運転することにストレスを感じてしまう場合、軽貨物事業は一気にキツい仕事になると思います。
1つを極めるか分散させるかを考える
働き方を考えた時1つの案件を極めるのがいいのか、複数の案件を組み合わせて動いた方がいいのか悩むかもしれません。
これに関してはどっちが正解というのではなく、自分に合う働き方をすることが正解だと思います。それぞれの働き方のメリット、デメリットを考えてみます。
・1つの案件の場合
メリットとしては1つの物事に集中出来るということです。未経験からのスタートの場合は案件以外にも気を遣うことが多いので、私個人としてはまず1つの案件に集中して取り組む働き方をお勧めします。
1つの案件に集中して取り組んだ方が仕事の流れを早く覚えられ、それにプラスして自分なりの工夫をしたりすることにより複数案件で動くよりも早く売上アップに繋げられるようになります。
デメリットとしては時間の融通が利きづらいということと、案件の大幅な条件改悪のあおりを受けたり、案件自体が飛んでしまった場合には売上が0になってしまいます。
従事している案件が宅配でしたらまだ潰しが利きますが、特殊な案件や簡単なルート配送などの場合次が見つけにくい為同じような案件を探す場合は少々苦労するかもしれません。
・複数の案件の場合
メリットとしては色々な案件を組み合わせることが出来るのでリスクの分散やスケジュール管理をしやすくなります。
例えばこの日は午前中は空いてるけど午後は都合が悪いとか、夕方からなら空いてるなど自分の都合に合わせて上手く組み込むことも可能です。
子供がまだ小さかったり、1つの案件での働き方にしっくりこない方はこちらの働き方をお勧めします。
デメリットは売上が不安定ということと、どこかで納品待ちや渋滞などで時間を使ってしまうと建て直すのが苦しくなり、最悪の場合別案件にも影響が出てしまうかもしれないということです。
それは絶対に避けなければいけないことなので、少し時間にゆとりを持った組み合わせにする必要があるため多少の経験が必要です。
インボイス制度の開始
2023年10月よりインボイス制度が始まります。単刀直入に言うと、預かった消費税を確定申告の時にしっかり納めてくださいねという制度です。
開始からの数年間は様子見ということもあるのかいくらか減免措置があります。また、売上が年間1000万円に満たない場合、消費税を納めなければならない適格事業者を選択するかどうかは強制ではなくその人の任意となります。
売上には消費税が必ず絡んできます、今稼働中の方は委託会社やアプリ等に詳細を聞いてどちらを選択するかを考えましょう。
インボイス制度についても過去に記事にしています。そちらも是非参考にしてください。
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簡単に稼げる?
どんな人が稼ぎやすいか、それぞれの案件の特徴などを書いてきましたが、1つ言えることは運転だけしていれば簡単に稼げるものではないということです。
案件の基本的な流れに付随して積込、スマホや端末の操作、接客や入館など運転以外にも付随する作業が多々あるので、運転が人より好きというだけでは余程いい案件に当たらない限りまず長続きはしないでしょう。
プラスアルファで自分の武器になるものを見つけてください。また、案件の合う合わないもあります。今の案件で全く稼げなかったり、かなり辛いと感じる方は向いていないからと軽貨物事業を辞める前に他の案件を経験してみるといいかもしれません。
私個人としては稼げるからその案件が楽しいのではなく、その案件が楽しいから稼げるのではないかと思っています。やはり個人事業主として稼働する以上自分が楽しく働ける現場で稼働出来るのが一番ではないでしょうか。
まとめ
この記事についてまとめてみました。
・軽貨物事業で生活することは可能
・いくつかの条件が必要
・稼ぐのは簡単ではない
私の今までの経験から委託会社に所属して稼働してもフリーで色々な案件を組み合わせて動いても生活出来る売上を立てることは可能です。しかしそこに辿り着くまでは様々な工夫やチャレンジが必要だと感じます。
何かのきっかけで軽貨物事業に興味を持った、あるいは稼働したのであれば「生活出来ない」や「失敗」などのネガティブなワードを検索する前にどうしたら生活していけるか、稼ぐことが出来るかに焦点を置いて行動していきましょう。