ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して8年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
委託ドライバーとしてある程度経験を積んだら1度は考えるであろう企業との「直請け」の契約。規模がそこまで大きく無ければ1人でも稼働出来ますし、上手く仲間や台数を増やしていくことが出来れば、1人で稼働するよりもより多くの収入が得られるようになったりもします。
私は現在とある会社と直請けの契約をしており、4年程のお付き合いをさせて頂いております。
その会社の物流部門の立ち上げとほぼ同時の契約で、ルートや業務の大幅な変更などがあったりで、立ち上げ当初からはかなりの数の業者が入れ替わりましたが、今でも変わらず取引があり、非常に良好な関係を継続出来ていると思います。
ただ一言で直請けと言っても「業務委託との違い」や「メリット」、「デメリット」について分からない部分が多いかもしれません。
そこで今回は軽貨物事業においての直請けについて考えて行きたいと思います。
このブログで分かること
・直請けとは
・直請けのメリット、デメリット
・直請けするならやっておきたいこと
目次
直請けとは
直請けとは、企業(お客さま)と私たち(ドライバー)が直接契約を結び仕事を請けることです。会社によるかもしれないですが、基本的にはドライバー側は法人では無くても、個人事業主で直接企業と契約を結ぶことが可能です。
委託会社に所属している場合、企業と私たちドライバーの間に委託会社が仲介として入り、業務委託手数料を引いた形で下りてきます。仲介する委託会社が営業や雑務もこなすので、この手数料は当然発生します。
しかし直請けの場合、間に会社が入らないので請求書やドライバーの仲介などの雑務を全て自分でしなければいけないですが、私たちがお客さまに提示した額そのままの金額を頂くことが出来ます。
そして実際運行してみて、自分がもっと効率よく働けるように直接提案したり意見を言うことも出来ますし、コースを増やしたり、複数の会社と契約して台数を増やすことによって飛躍的に収入を上げることも可能です。
こう書いていくと直請けにはいい面ばかりが目に付くかもしれませんが、直請けだからこそのリスクもあります。次の項目で直請けのメリット、デメリットを考えてみたいと思います。
直請けのメリット、デメリット
直請けに魅力を感じる方も多いかもしれませんが、必ずしもいい面ばかりではありません。
デメリットの部分にもフォーカスを当てて直請けのメリット、デメリットを考えていきます。
メリット
・中抜きや手数料が無い
上にも書きましたが、委託会社に所属していた時は案件を紹介してもらう代わりに業務委託手数料として何%か引かれていたと思います。直請け契約をすると引かれる物は一切ありません。自分の決めた運賃がそのまま売上として振り込まれます。
ただ最初の料金設定をしくじると、今度運賃を上げるのがかなり難しいので最初の料金設定はかなり慎重に行うようにしましょう。距離や時間、荷量や待機の有無など総合的に判断して適正運賃を決めるので、多少の経験は必要になるかもしれません。
・他には無いやりがい
新規立ち上げ、既存案件の引継ぎとどちらも経験した上での個人的な意見です。
特に新規立ち上げの案件なんかだと、今までにない物をお客さんと共に作り上げていくので、最初は苦労する面や上手くいかない面もありますが、かなりやりがいがあります。
もちろん既存の案件を引き継いだ形でも、いい所を生かしつつ新たに案件を自分色に染めていく必要があるので、新規案件に負けない位のやりがいを感じられます。
・別の案件に繋がる事も
しっかり仕事をこなしていれば直請けの担当の方が新たなお客さんを紹介してくれることもあります。
実際にあったことですが、直請けの方と同乗して納品先に行った時にその納品先の方を紹介してもらい、その方からも依頼が来るようになりました。
こうやって上手く横に繋がっていってネットワークがどんどん広がっていけば、それに比例して売上もどんどん伸びていきます。
デメリット
・予定があっても簡単に休めない
委託会社に所属していた時は休みたいと思えば代わりに委託会社の社員が代走してくれましたが、直請けでさらに一人で動いてるとなるとそうはいかないです。
もし仮にその案件に穴を開けてしまった場合は最悪代走した別業者に取られてしまう事も覚悟しておいて下さい。
・責任は全て自分
配送中のミスや破損等で支払いが発生した場合はもちろん全て「自己責任」になります。誰も助けてくれません。なので、万が一に備えて必ず貨物保険には入っておきましょう。
もちろん仲間にお願いする時や、今後自分で会社を立ち上げたとして自分の会社の所属ドライバーに仕事を任せていた場合も同じです。
研修から代走の手配、抜けるとなった場合は代わりのドライバーの補充なども発生してきます。もし手数料を取って人にお願いする場合は、逃げたり人任せにしたりせず、しっかり責任と覚悟を持って人にお願いして下さい。
・積載や重量を考える必要がある
これも委託会社に所属していた時は所属先の社員さんが全てやってくれますが、直の契約だと全て自分で計算して答えを出します。
なので、自分の車の「荷室の寸法」や「最大積載量」を把握して、どのサイズならいくつ載るかを瞬時に計算出来ないといけません。(現地に行って積めませんは論外です。)
ご法度行為
例えば現在委託会社に所属していたとして、その委託会社が契約してる荷主さんをこちらから口説いて案件を横取りしようとする輩がたまにいます。これは絶対に止めましょう。
まずそんな取り方をしてもその会社との関係は絶対長続きしません。
そして自分がやったって事は当然自分も同じことをやられる可能性があります。仮にそこの会社と契約出来たとしても、今後間違いなくトラブルの元になる事でしょう。
大事なことなのでもう一度言います。「案件の横取りは絶対に止めましょう」
直請けをやるなら仲間が必要
私が実際に感じたメリット、デメリットを考えてみました。
ここで余談ですが、私が直請けを始めた当初に案件が被ってしまった時があり、その時はまだ案件を頼める仲間がいなくて仕事をお断りすることが何回か続いてしまい、それが原因で信頼を失いせっかく紹介してもらった直請けのお客さんを離してしまったという事がありました。
私自身その時はかなり未熟で、困っていたお客さんの力になれなかった事を今でもかなり後悔しています。
このように仕事をこなして行く過程で「案件の被り」や「どうしても外せない予定」、そして「突然のトラブル」に見舞われて動けない場合などが出てきた時に、とても大切になるのが仕事をお願いできる「仲間」の存在です。
直請けで稼働していく上で何かしらの理由で必ず自分が稼働できないシチュエーションが出てくるので、そんな時には仲間にお願いして稼働してもらう事になるでしょう。
仲間は多ければ多い方が心強いので、普段から同じ意識を持つドライバーであった場合は必ずコミュニケーションを取るように心がけましょう。
その際「名刺」があると形としても相手の所に自分の名前がしっかり残るので、直請けを考えていても考えていなくても作っていない場合は必ず作るようにしましょう。突発的な営業が発生した時も名刺があると無いでは印象が全然違います。
少し話が逸れましたが、仲間が多ければお互いに案件を共有出来たり、新たに同じ意識を持った仲間を紹介してくれたりと横の繋がりが持てるようになります。実際に私も何人かドライバーを紹介してもらったり案件を通じて出会ったりしました。
気の合う仲間なので、今でも仕事をお願いしたりお願いされたりとてもいい関係を保っています。
以前書いた記事「仲間の存在」で軽貨物事業での仲間の存在について触れています。そちらもぜひご覧ください。
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仲間の存在
ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。 軽貨物で独立して8年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。 &nb ...
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まとめ
この記事についてまとめてみました。
・やりがいと責任を肌で感じられる
・多少の経験が必要
・同じ意識を持った仲間を沢山作る
運賃や積載、運行時間や仲間など、トータルで考えると直請けを掴んで稼働するまでには多少の経験が必要になります。しかしこれだけは確実に言えますが、直請けの仕事には「何事にも代えられない程のやりがい」があります。
もし今後直請けの仕事を考えている場合は迷うことなく是非チャレンジして下さい。必ず軽貨物ドライバーとして新しいステージへと進めるはずです。
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