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軽貨物事業で独立して10年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
2022年10月より始まる規制緩和を受けて、構造変更をしなくても軽乗用車で営業ナンバーを取得して軽貨物事業を請け負うことが可能となります。
軽の乗用車を持っていて、軽貨物の仕事に興味があり専業や副業で稼働してみたいけど今の車を買い替えてまではちょっとなぁという方や、どんな業界か興味があるので手始めに自分の車で参戦してみようかなという方には今回の規制緩和はいい話なのではないでしょうか。
と知ったような感じで書いてみましたが、この規制緩和については私自身最近耳にした話になります。今分かる情報の中で、営業ナンバーの取得の仕方や、私が思う軽乗用車での稼働の仕方、軽乗用車での稼働によるメリットやデメリットを記事にしてみました。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・軽乗用車での開業の仕方
・メリットとデメリット
・軽乗用車での稼働を考える場合の注意点
目次
軽乗用車でも営業ナンバーの取得が可能に
今までは軽バンや軽トラでの配送が主だった軽貨物事業。しかし令和4年10月からの規制緩和を受けて、今までは構造変更をしなければ営業ナンバーを取れなかった軽乗用車でも、構造変更をしなくても営業ナンバーを取得出来るようになりました。
リンク→国土交通省自動車局
この規制緩和で専業、副業含め今までよりさらに軽貨物事業への参入のハードルが下がったのではないかと感じます。
ただハードルが下がったとは言え、軽貨物事業で個人事業主としてやっていくには営業ナンバー取得以外に開業届けや事業用の銀行口座の開設など色々な手続きを踏まなければなりません。
個人事業主について詳しく知りたい方は、以前個人事業主を決意したらということで記事を書いているのでそちらを参考にして頂けると嬉しいです。
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営業ナンバーの取得方法
軽バン同様の手続きであれば軽乗用車で営業ナンバーを取得するのは難しくありません。ざっくり書きましたので参考にして頂ければと思います。
流れとしては、車、駐車場の用意→運輸局へ書類提出→軽自動車検査協会へ書類提出→営業ナンバー受取といった流れになります。
書類関係について東京に住んでいる場合で書きますが、お住まいの地域の運輸支局を確認して頂いてそちらから必要書類をダウンロードしてください。
・運輸局
必要なもの→貨物軽自動車運送事業経営届出書、事業用自動車等連絡書、※料金表、車検証
必要書類のダウンロードとテンプレリンク→東京運輸支局
※料金表については東京運輸支局にはテンプレがありませんが、千葉や大阪等テンプレを用意している所があります。そのままの利用でOKなので、特にこだわりが無ければそちらの料金表を参考に書いていきましょう。
料金表テンプレ→千葉運輸支局
・軽自動車検査協会
必要なもの→運輸支局で判子を押してもらった事業用自動車等連絡書、車検証、ナンバープレート、印鑑、営業ナンバー発行費用(1,500円前後)
営業ナンバーを前後2枚発行してもらって車に取り付けたら完成です。
軽乗用車で軽貨物事業へ参入する場合のメリット、デメリット
軽乗用車でも軽貨物事業に参入出来るようになりますが、その中にもメリット、デメリットがあります。
・メリット
今までは軽貨物事業に参入する際は軽バンや軽トラに乗り換えて参入するという形が大多数でしたが、今回の規制緩和でわざわざ新しく軽バンを買ったり構造変更をしなくても営業ナンバーの手続きを終えれば軽貨物事業に参入することが出来ます。
自分がやろうとしている案件や普段稼働している案件が軽乗用車でも事足りる位の荷物量であれば軽バンより燃費や乗り心地のいい軽乗用車でも稼働出来ます。
軽バンだと大きく分けて「エブリイタイプ」、「ハイゼットタイプ」、「N-VANタイプ」の3種類のタイプになりますが、軽乗用車だと色々なタイプの車があるので、様々な選択肢の中から車を選んで稼働することが出来ます。
・デメリット
荷室のスペースや最大積載量の面を見てみると軽バンや軽トラと比べて稼働出来る案件がかなり限られてしまいます。もし専業で稼いでいきたいと考えている場合は人とは違った立ち回りや緻密な作戦が必要になってきます。
今後変わるかもしれませんが、現時点では軽乗用車に積載できる重さの目安として1人55㎏の計算とのことなので、軽乗用車に積載できる貨物重量は4人乗りの軽乗用車で運転手のみ乗車の場合は通常の軽バンの最大積載量の半分以下の「165kg」までとなります。
自動車税は乗用車より若干安くなりますが、任意保険は事業用に変わることになり月々掛かる保険料も乗用車の保険より高くなります。車検のサイクルは軽乗用車は初回3年で以降2年に1回となりますが、事業用になると初回から2年に1回となります。
これから軽貨物事業への参入を考えている方へ
専業での稼働を考えている場合
未経験の方が軽乗用車で稼働しようと考えた場合、直請けのみでのスタートは少し考えにくいので、以下の2パターンでスタートすると仮定します。
・委託会社と契約して稼働する場合
まずは自分で仕事を探すのは不安なので委託会社に登録して案件を紹介してもらおうかと考えた場合、委託契約をしてもらえることはしてもらえるとは思いますが、やはり案件の選択肢はかなり狭まってしまいます。
積載量の関係からチャーターでの稼働が難しかったり、登録できる案件でも積みきれなかった場合はピストンになったり、案件によってはそもそも登録自体が出来ないなどかなり効率の悪い稼働になってしまうかもしれません。
ただ軽乗用車でも稼働可能な案件はありますし、中には親身になって案件を探してくれる会社もあると思うので、色々な会社から話を聞くことをお勧めします。
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・ギグワークで稼働する場合
ギグワークでの稼働を考えている場合、Amazon Hubデリバリーパートナープログラムのようなそこまで量を積まない案件や、Uber Eats や出前館などのいわゆるフードデリバリーでのみ稼働を考えているであれば軽乗用車でもいいと思いますが、Amazon FlexやPickGoといったアプリに登録して稼働しようと考えている場合はやはり積載面で軽バンより劣ってしまうため登録段階で蹴られてしまう可能性もあります。
もしアプリでの案件を中心に稼働しようとする場合は稼働出来る案件の量を考えて最低でも軽バンでの稼働をお勧めします。
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副業での稼働を考えている場合
家に軽乗用車があって、副業でフードデリバリーなど軽乗用車でも稼働可能な案件で、将来を見据え個人事業主としての経験を積もうと考えている場合や、隙間時間に月々車に掛かる費用+αを稼ごうかなと考えている場合には軽乗用車での稼働は手軽に出来ていいかもしれません。
ただ、注意してほしいのは副業の場合でも専業同様開業の手続きや営業ナンバーの取得が必要になってくること、年間20万円以上の所得(売上ー経費)を稼ぐ場合は確定申告が必要になること、月々ガソリンや保険等の経費が掛かることを頭に入れておかないといけません。
所得20万円以下でも売上がある場合は住民税の申告が必要になります。住民税については役所が管轄になるので、分からないことは自分の住む地域の役所に聞いてみましょう
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まとめ
この記事についてまとめてみました
・稼働する場合は必ず営業ナンバーを取る
・稼働案件はかなり絞られる
・専業ならやはり軽バンがおすすめ
軽乗用車の営業ナンバーについて調べたものや私が思う軽乗用車での稼働のメリット、デメリットをざっとまとめてみました。
案件数はかなり限られますが、フードデリバリー以外でも軽乗用車でもやれるだろうと思う案件がいくつか思いつきます。それでもその案件メインで稼ぐとなると相当至難の技になるかもしれません。
なので、今回の規制緩和を受けて軽貨物事業での稼働を考えている場合、現時点では専業、副業含めフードデリバリー中心で稼働すると考えている方以外は軽バンや軽トラでの稼働が無難じゃないかなと思います。
とはいうものの現段階では軽乗用車での営業ナンバーの情報がそこまで多くありません。今後また色々な情報が出てくると思うので、何か分かったことがありましたら適宜更新していきます。