ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物事業で独立して11年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
先日、同乗研修ということで開業して半年ほどのドライバーを助手席に乗せて一緒に案件を回る機会がありました。
研修中色々な会話をする中で上手く稼げないという話題になり、ふと私自身が開業して半年くらいの時は何をしていたか思い返してみました。
私が開業して半年位の頃はスポットではあまり稼げず、たまたま耳にしたネットスーパーの定期案件に従事したばかりで、それこそ同乗研修をしたドライバーと同じように上手く稼げずに非常に苦しい時期だったのを覚えています。
確かにこの開業から半年前後は上手く稼げずに非常に苦しんだ期間ではありましたが、この苦しい期間を自分なりに考えて工夫して必死に乗り越えたからこそ現在の仕事の考え方や働き方に繋がっていると考えています。
そこで今回は、私の経験も交えて未経験者が軽貨物事業を始めてから軌道に乗るまでの立ち回り方を今までに書いたいくつかの記事に少し肉付けをしてまとめた内容にしました。
これから軽貨物事業で独立、開業をしていこうと考えている方や開業後少し行き詰っている方のヒントや参考になればいいなと考えています。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・未経験者がスタートする際の立ち回り方
・委託会社で稼働する際の注意点
・今の私ならこう動く
目次
私が考える未経験者の立ち回り方
軽貨物事業を未経験から始める場合、開業から最初の半年位までというのは最初のそして最大のヤマで、軽貨物事業を長く続けて行く上でとても大事な期間になってきます。
ここで大きく躓いてしまったり、考えていたより結果が出なかった場合「撤退」というのも視野に入ってきます。
実際に私は約10年軽貨物事業で稼働していますが、その中で開業したのはいいけどその後上手く稼げなかったり自分の思い通りの結果にならないということで撤退していった方を何人も見てきました。
運転免許以外特別な資格は特に必要は無く開業の敷居が低い軽貨物事業ですが、最近だと「PickGo」や「AmazonFlex」、「フードデリバリー」など軽貨物事業での経験が全く無い方でも手軽に軽貨物事業を始められるようになり、以前よりさらに門戸が広がりました。
門戸が広がった分、色々な人が手をつけやすい案件に殺到するので案件が取れ辛くなったり、経験不足による未配や誤配の続発や荷扱いの不備が原因でアカウントが無くなってしまいその案件で稼働が出来なくなってしまったなど自分や家族が生活していけるだけの稼ぎを生み出すハードルは以前より上がった気がします。
その中で未経験者がどういう風に動いていけば生き残れる可能性が高いのか。
人により様々な意見があると思いますが、私はまず最初はいい委託会社に所属して案件を沢山こなし経験を積むことだと思います。
一つの案件でもいいですし、複数の案件でもいいので分からないことは聞いたりフォローしてもらいながら経験を積むために案件を沢山こなすことを最優先に考えて動きましょう。
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委託会社で稼働する際の注意ポイント
という方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、自分が稼働したい案件や地域の会社で、求人の情報だけを鵜呑みにせずに色々な会社の話を聞いて決めるのがいいです。
その中でも特に下記5点は特に注意して話を聞くべき項目になります。
委託手数料
仕事の紹介料のことで、求人広告に掲載されている売上金額はこの委託手数料が引かれる前の金額を記載していることが多いです。
例
18,000円の案件で15%の手数料が引かれる場合は15,300円の売上
月22日稼働だと396,000円から手数料を引かれて336,600円になる
私が知っている会社は10%~15%を委託手数料として引いている会社が多いですが、まれにかなり手数料を取っている会社もありますのでその辺り注意が必要です。
たまにうちの会社は業務委託料なんて取ってないという所がありますが、結局それだと会社の経営が成り立たないのでその部分はあまり鵜呑みにしない方がいいと思います。
それ以外にも〇〇費や○○手数料など色々な項目で引かれている場合があるので、月々の売上を計算する場合はこの辺りの手数料を頭に入れて計算するようにしましょう。
振り込みのスパン
振り込みスパンに関しても様々で、委託会社の場合早くて30日、遅いと60日以上なんてこともあります。
例えば6月末に締めだった場合、6月分の売上の振り込みが委託会社によっては7月末だったり8月末だったりと様々です。
軌道に乗ってしまえば特に気にならなくなりますが、資金繰りが厳しい最初の半年はこの1ヶ月の差が大きく出ます。
案件の量や種類
案件の量や種類もその会社によって様々です。宅配に強い会社もあればスポットに強い会社もあります。
大手の宅配案件は多くの委託会社で扱っていますが、同じ宅配案件でも委託会社によって単価の違いがあったりします。
自分が納得する単価であればいいですが、微妙な場合は即決せずに色々な会社から話を聞いてみましょう。
フォロー体制
ここも大事な部分で、初回の同乗研修や何かトラブルや急用が出来た場合の代走なども確認しましょう。
中には手数料を取るだけ取って代走も立てられない、何かあったら自分の責任という酷い会社もあります。
特に未経験から始める場合右も左も分からない状態でのスタートとなるので、最初は同乗研修や現場説明などをしっかり行ってくれる会社と契約するようにしましょう。
兼業は出来るか
これは少し先の話になりますが、他の会社の案件やアプリでの案件を請けられるかというところです。
実際に私が売上を伸ばすきっかけになったのも夜中の定期にプラスして直請けの案件を始められたという所があるので、もし今後色々な案件を経験してみたいと考えている場合は兼業が出来るかどうかは必ず確認するようにしましょう。
契約で兼業不可となっているにも関わらず兼業して案件に穴を空けた場合、最悪損害賠償という話にもなってきます。
※契約書の有無
委託会社と契約を結ぶ際に最も注意するポイントは契約書の有無です。
実際契約書が無いと高い確率で言った言わないという問題に発展します。
話を聞いてこの会社に決めると決意したら契約書の読み合わせを行い注意点や不安点を全て取り除いてから契約するようにしましょう。
フリーで稼働する際の注意ポイント
という方ももちろんいらっしゃると思います。
最近では委託会社を通さなくてもアプリを通して様々な案件を取得できるようになりました。フリーで稼働するメリットとしては気軽に案件にエントリー出来たり、振込みスパンの短さだったりと委託会社には無い働き方ではないでしょうか。
自分が都合の良い時間に稼働出来てさらに最短当日、長くても翌月末に稼働分の売上を振り込んでくれる所が多いのでそのスピーディーさはとても魅力的だと思います。
ただ、フリーで稼働する際に気を付ける点も存在します。
最初からフリーで稼働する場合は下記4点に注意して稼働するようにしましょう。
様々なアプリに登録する
案件を沢山こなすためにはやはり仕事の請け口は間違いなく沢山あった方が良いです。
例えば月45万円位稼ぎたいと思った時に1つのアプリだけだと受注の関係で少し難しいかもしれませんが、請け口が増えれば売上を分散させることが出来ます。
1本軸となる案件を決めてその隙間時間に別案件で稼働してもいいですし、色々な案件を組み合わせて平均的に稼ぐ働き方も出来ます。
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分からないことはとことん調べる
アプリで取る案件に関しては初めてだからという理由で誰かが同乗して教えてくれることはほぼありません。
ただ分からないからやらないというのはフリーで稼働する上で稼ぐ可能性を狭めてしまう可能性があります。
今はネットやYouTubeなどで様々な情報がすぐに調べられますし、それでも分からなければSNS等を使って聞いてみるのもいいかもしれません。
分からなければすぐに調べるというクセを付けるようにしましょう。
仲間を作る
フリーで稼働していく上で仲間というのは結構大きな存在になってきます。
案件や情報をシェア出来たり分からないことを聞けたり切磋琢磨出来たりと本当に頼りになる存在です。
最初からいきなり仲間を作るというのは難しいですが、案件を通じて顔馴染みになる方もいると思うので気になる方がいた場合は思い切って話しかけてみるといいかもしれません。
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仲間の存在
ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。 軽貨物で独立して8年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。 &nb ...
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とにかくやってみる
フリーで稼働する場合はとにかくこれに尽きると思います。
あれはキツそうだから嫌だとか、これは面倒臭そうだから嫌だとかじゃなくてまずやってみましょう。
逆に他の人がやらないからラッキー位の感覚になることが出来ればまず食いっぱぐれることは無くなるはずです。
その際にどんな案件が来てもすぐに対応出来るように稼働に必要な道具も忘れずに車に積み込んでおくようにしましょう。
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リースがいい?持ち込みがいい?
稼働開始時にリースがいいか持ち込みがいいか考えると思いますが、個人的には委託会社に所属する場合は持ち込み、フリーで稼働する場合も基本的には持ち込みがいいと思います。(例外有り)
理由は3つ、「持ち込みに比べ割高」、「返却時の修理が必須」、「他の案件で稼働出来ない可能性がある」です。1つずつ解説していきます。
割高
初期費用はほぼ掛かりませんが、月々に掛かる費用が持ち込み車両に比べた場合高く付くことが多いです。
また、委託会社からのリースの場合はその委託会社が提携している保険会社を使わなければいけないことになる会社もあり、リース代と保険代を足すと持ち込みより数万円高くなることもザラにあります。
理想は開業時に車があることですが、どうしても車が用意出来ない場合は長くても数ヵ月のリースで済ませてその間に資金を貯めて車を買うようにしましょう。
私が実際に委託会社からリース車を借りていた時の比較だと、リースと購入後でローンと保険を合わせて月々2万円ほど購入後の支払いの方が安かったです。
返却時の修理が必須
もしリース車を借りていて傷やへこみを作ってしまった場合は返却時に修理しなければなりません。
未経験から始めた場合、最初の内は焦りや確認不足からぶつけてしまうことが多々あります。(私もやってしまいました・・・)
自分ではちょっとした傷やへこみだと思っても、いざ修理に出すと10万円オーバーなんてことも普通にあります。
ぶつけないということが一番ですが、リースの場合そういうリスクが出てくることも覚えておきましょう。
他の案件
委託会社によってはリース車では他の案件で稼働しないでくれというところも有ります。
この部分に関してはその委託会社のルールになりますので、話を聞きに行く際に必ず確認するようにしましょう。
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車両タイプについてはこちらの記事をご覧ください。
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軽貨物事業で稼働しながらのアルバイトは?
最初は資金繰りに困ることが多く、支払いや生活のためにどうしてもお金が必要な場合が出てくると思います。
その中でアルバイトというのが第一候補に上がってくると思いますが、将来挑戦してみたいジャンルがあってその経験を積むためのアルバイトであればOKですが、売上が足りなくて仕方無くアルバイトをするというのであれば個人的には無しです。
今はそのアルバイトの稼ぎで凌げるかもしれませんが、近い将来軽貨物事業のみで稼いでいくためには少し遠回りになってしまいます。
私は軽貨物事業は最初からいきなり稼げないものだと考えています、最低でも半年売上が無くても大丈夫なくらいの資金を用意してからスタートすることをお勧めします。
今の自分ならこういう流れで動く
もし軽貨物事業で開業するとなった場合、今の私の考え方で動くのであれば開業後軌道に乗るまではこう動きます。
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1開業前に半年分の生活資金の確保と軽バンを購入
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2]委託会社に話を聞きに行き一月の希望売上の相談と委託会社での注意ポイントを確認
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3ひたすら案件に従事して経験を積む
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4売上アップのため自分に合った働き方を模索、実行
半年分の生活資金の確保と軽バンを購入
未経験からのスタートの場合、支払いサイクルや手数料にも左右されますが最初から生活出来るほどの売上は無いと思っていた方が無難です。
なので、最低半年分は売上が無くても大丈夫な位の生活費があると気持ちにだいぶ余裕を持って軽貨物事業に臨めると思います。また軽バンの購入に関しては、経費の削減と、今後フリーで活動する時のためのものです。
開業してすぐはローン審査が通りにくくなっていますので、出来れば開業前に車両の購入をすることをお勧めします。
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委託会社での確認、相談
委託会社で稼働する際の注意ポイントでも書いている通り1社のみで即決せずに色々な委託会社から話を聞いて慎重に委託会社を決めるようにしましょう。
委託会社選びは稼働する上で非常に大事なものになってきます。
案件に従事して経験を積む
いい委託会社に巡り合ったら文字通り最低半年間は仕事以外のことは何も考えずひたすら案件に取り組んで軽貨物事業での経験を積みましょう。
経験は何物にも変えがたい大きな武器になります。個人的にはこの最初の期間は日勤でも夕方からでも1日中でもどんな形でもいいので大手宅配系の案件に従事することをお勧めします。
理由としては積み込みやルート組み、荷物の管理や接客など配送に必要な基本的なことを学べるからです。
自分に合った働き方の模索
ある程度経験を積んだら今度は自分に合った案件や働き方を模索して売上アップを狙います。
「自分に合った」と言うところが重要なポイントで、人がやっている稼ぎ方が必ずしも自分にマッチするとは限りません。
私の場合定期案件+αという働き方をしていますが、定期案件のみで出来るだけ安定した働き方をしたい方や、そもそも定期案件に縛られるのが苦手な方もいらっしゃいます。
様々な働き方を試してみて自分に合った働き方を見つけましょう。
一例として私が実際に稼働している「定期案件+α」という働き方に特化した記事を書いているので、是非参考にしてください。
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軽貨物での働き方を考える~定期案件+αの働き方~
ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。 軽貨物事業で独立して11年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドラ ...
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まとめ
この記事についてまとめました。
・未経験の場合は委託会社からスタートが無難
・案件に従事してひたすら経験を積む
・自分に合った働き方を見つける
初月から安定して生活出来るレベルの売上が欲しいと考えると難しいですが、ある程度経験を積んで自分の意思や考えを持って稼働することが出来ればどんどんそのハードルは下がっていきます。
苦しいことの方が多い最初の半年ですが、振り返ればあの時の経験が身になっていると感じることがとても多い期間なので、最初は焦らずしっかり案件に従事して経験を積んで今後の飛躍に繋げて頂ければと思います。