ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して9年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
宅配でお客様のお宅に伺っているときや、スポット案件での集荷や納品など、車から離れて作業することが多々ある軽貨物事業において、駐車違反との戦いは避けて通れないものだと思います。
私は最近は駐車違反を切られることは無くなりましたが、以前従事していたネットスーパーの配送員時代には何回か駐車違反を切られたことがありました。
駐車違反を切られてしまうと反則金を支払うこととなり、せっかく一生懸命働いた売り上げがパー、仕事が薄い日なんかは違反金の支払いだけでマイナスなんてこともあるかもしれません。
そこで今回は、駐車違反を出来るだけ切られないように立ち回りやその方法について少し考えていきたいと思います。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・駐車違反の仕組み
・駐禁対策
・何回も切られてしまうとどうなるか
目次
駐車違反の仕組み
都市部ではよく見かける緑の制服を着たあの「駐車監視員」の方たち、私たち軽貨物ドライバーでも業務中や緊急でトイレに行く場合でも放置車両という扱いになり、止める場所や運が悪ければ問答無用で駐車違反のステッカーを貼られます。
調べてみると運転手が車を離れていてすぐに車を動かすことが出来ない状態や、5分以上の積み下ろしである場合「放置車両」という扱いになるそうです。
今まで実際に経験した感じでは、営業ナンバーとかそういうのは全く関係なく、納品中だろうがなんだろうが駐車監視員は車内に人がいないと確認したらすぐに駐車違反を切る作業に入ります。
私が駐車違反を切られた時は、早い場所だと計測開始から3分ほどでステッカーを貼られたこともありました。
基本私たちが配達中に駐車違反で切られる場合は「放置車両」という扱いになるので、放置車両による駐車違反での反則金や点数を記載します。
駐停車禁止区間での違反の場合・・・違反点数3点、18,000円
駐車禁止区間での違反の場合・・・違反点数2点、15,000円
例えば横断歩道の近くやまだ稼働中のバス停の近くなどに配達先があり、すぐ戻るからとちょっと停めたら配達先でハマってしまい、帰ってきたら駐車違反のステッカーが貼られてたと仮定すると、車を停める場所によっては駐停車禁止区間になるので18,000円の反則金になります。
納品や引き取りがすぐ終わる予定でも、トラブルや荷待ちなんかも考えられますし、完了するまではどんなことが起こるかわかりません。
もしそういった場所に納品先がある場合は、停める場所を少し工夫したり安全にコインパーキングなどを使う必要があるかもしれません。
駐車違反をなるべく回避する方法
繁忙期、閑散期など全く関係なく、配達中だからと言っても車両から離れてしまえば放置車両と見なされ、営業ナンバーでも関係なく駐車違反の対象になります。
ただ路駐での納品よりは少し時間がかかってしまうかもしれませんが、駐車違反を回避する方法もいくつかあるので考えてみます。
・コインパーキング
荷物が沢山あって何往復もしなければいけない場合や、荷捌きの無いタワーマンションや複数件の配送で時間がかかりそうな場合、駐禁のリスクから気持ちが焦ってしまい、それが接客の不備や誤配やテレコの原因になるかもしれません。
案件によっては実費になってしまうかもしれないですが、それでも駐車違反の反則金に比べれば遥かに安いですし、経費としても計算できるので、安全を取るため、そして気持ちにゆとりを持ってお客様に接するためにも少し時間が掛かりそうな場合はコインパーキングを使った方が個人的にはいいと思います。
・マンションや建物の敷地内や荷捌き
もし荷捌きがある場合は手続きが面倒くさくても横着せずに必ず荷捌きを使うようにしましょう。
下手に路駐して納品に行くと、駐車違反はもちろんのことマンションやビルの関係者や近隣住民からのクレームにもなり、最悪出禁なんてことも考えられます。(私がいたネットスーパーでも実際にクレームが入って出禁になったドライバーがいました。)
初見のマンションやビルなどで分からない場合は必ず管理人さんや警備の人に荷捌きの有無を確認しましょう。いくら敷地内に車が停められそうなスペースがあっても、勝手に停めるのはトラブルの元になるので注意が必要です。
・時間で駐車可能になる場所
まだまだ数は少ないですが、時間帯で貨物車は停めていい道路や駐車スペースなどもあります。1発積みで企業や一般宅を回る案件などの場合は無敵の時間帯も上手く考慮してルートを組むといいかもしれないです。
貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直し 警視庁 (metro.tokyo.jp)
・駐車監視員が近くにいる場合
早く終わる確証が無いのであればわざわざ危ない橋を渡るのではなく、姿が見えなくなったり、すぐにどかすって言う意思表示をするために一度駐車監視員の視界に入ってやり過ごす必要があります。
特に宅配の場合、時間指定や個数を捌かないといけないという気持ちがあると思いますが、無駄な出費をしないためにも上手くやり過ごしましょう。
パーキングメーターについて
60分300円で停められるパーキングメーターなども枠内にしっかり停めていれば一応59分までは駐車違反を切られること無く停めることが可能みたいです。
ただ、本当にそのパーキングメーターに停めたい人もいるので個人的にはあまりおすすめはしない方法です。
ちなみにこれが出来るのが直接パーキングメーターにお金を支払うタイプの物で、チケットを購入するタイプの駐車スペースの場合は枠内に停めていても60分待たずに駐車違反を切られるので注意してください。
また、都内での稼働の場合、取締り活動ガイドライン 警視庁 (metro.tokyo.jp)というページで、重点取締時間やどこでどのくらい駐車違反を切ったかというのが出ています。(他の道府県警HPにも同じようなページがあります)
自分が稼働する地域はどの辺りが多く切られているかというのを確認してみるといいかもしれません。
もし駐禁を切られてしまったら
駐車違反を切られてしまっても、今回が初めてで、さらに自分の車両である場合はわざわざ警察署に出頭することはありません。(使用車両がリース契約の場合は出頭しないとダメな場合が多い)
警察署に出頭してしまうと反則金プラス2~3点取られてしまいます。他の違反などで残り点数が少ないと免停になってしまうので、反則金を支払う場合は車両の所有者に送られてくる支払い用紙で反則金のみを払うようにしましょう。
ただその場合一つ注意しなければならないのが、半年以内に数回駐禁を切られた場合です。
前歴が無ければ半年間でトータル3回駐車違反で出頭せずにいると20日間以上の車両停止処分になります。なのでその場合、3回目以降は警察署に出頭しないと車両が使えなくなってしまいます。
また、前歴が増えるとその分使えなくなるまでの回数が短くなったり車両停止処分日数が増えるので注意が必要です。
あとこれは私が実際に体験したことなんですが、駐車違反を切られたのにも関わらず、違反金の支払い用紙が送られて来ないなんてこともありました。その場合駐車違反を許されたわけではなく単純に警察が忘れているだけなので注意が必要です。
向こうのミスとはいえ、違反金の支払いが行われないと車検が通らなくなってしまいます。もし数ヵ月経っても支払い用紙が送られて来ない場合は最寄りの警察署に問い合わせて反則金を納めるようにしましょう。
警視庁HP→https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/torishimari/ihan/nagare.html#cmsseigen
止める場所や時間が無い場合
警視庁HPの駐車違反実施場所を見ると大通りが結構な割合を占めていると思います。
私も実際にやっていましたが、ちょっと納品に時間がかかりそうで入り口が大通りに面している場合停める場所を少し工夫して、目立たない路地に入ったところに停めたりすると駐車違反を切られる可能性は少し減ると思います。
ただそれでも路上駐車には変わらないので、周りの動向に常に注意を払いながら配達をしていくようにしましょう。
まとめ
この記事についてまとめてみました。
・仕事中でも容赦無く切られる
・時間がかかりそうな所は無理をしない
・自分の車両で切られた場合、2回目までは出頭しないで支払い用紙で払う
都心部で軽貨物事業、特に宅配や企業配なんかで稼働していると必ずと言っていいほど1度は駐車違反を経験すると思います。
駐車違反を切られてしまうとその日1日は物凄いダメージを受けますし、何より反則金は経費では落とせません。
駐車監視員は個人的に我々軽貨物ドライバーとの永遠のライバルだと思っています。無駄な出費を減らすためにも、そして無駄に違反点数を取られないためにも駐車違反を切られない場所を考えてストレス無く上手く立ち回っていきましょう。