ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して9年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
開業して手っ取り早く働きたいからまずは委託会社にお世話になろうと思ったときに、求人広告等で委託会社を探すと思います。
委託会社に限らず最近ではギグワークの募集でもそうですが、軽貨物の委託ドライバーの求人広告で見る月収○○万円可という文字、必ず1度は目にしたことがあると思います。
「スゲー、軽貨物の仕事って○○万円も稼げるんだ!」
って思ったことはありませんか?私も開業前はそんな「月収○○万円可」という広告に目を輝かせていた一人でした。
ただあの月収〇〇万円可という記載、騙されてはいけないのが、正確には全て自分の手元に残るお金ではありません。あくまでも経費を引く前の「売上」の金額です。
今回の記事ではその「売上」と、売上から経費を差し引いた「手取り額」について少し考えてみたいと思います。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・給料と売上の違い
・出ていくお金の種類
・必要売り上げの計算方法
給料と売上の違い
サラリーマンの場合、労働で得たお金は「給料」として支給されます。しかし個人事業主の場合、稼働して得たお金は「売上」という形で振り込まれることになります。
サラリーマン時代は給料日に振り込まれた額全てが生活費として使えるお金だったと思いますが、「売上」は「給料」とは違うので、振り込まれた額がそのまま収入として手元に残るわけではありません。売上に対して「経費」というものがかかってきます。
例で挙げると「月収30万円」と「売上30万円」、見た目はそっくりでも中身は大きく違うものです。独立したら給料とは違い、売上や生活費と別に「経費」というものを頭に入れながら収入を計算しなければなりません。
それでは次にその経費を含め毎月どんな出費があるのか、考えてみます。
出費の計算
私が考える所だと、独立して生活していく中で、必要な出費は大きく分けて3つになると思います。
・経費
軽貨物で稼働する場合、まず毎月必ずかかる物だとガソリン代、駐車場代、保険関係、車両のメンテナンス代です。その他不定期で作業着や車で使う備品なども経費としてかかります。
この辺りクレジットカードでの決済でまとめておくと、ポイントを貯めて必要な物に使ったり、経費の計算を行う時に結構手間が減るので、事業用として1枚でも持っておくといいかもしれません。
もしくは給油専用のカードでETCも同時に申し込むことが出来て入会費年会費無料で作ることが出来るカードもあります。
そちらも是非参考にして下さい。
※月のガソリン代は請け負う案件や走る距離、時期や時間帯によって変動しますが、色々な案件で稼働した経験を元に考えると、大体の目安として売上の8~13%で計算すれば大きな誤差がなく計算出来ると思います。
これにプラスして、もし車両をリースしたらリース代、ローンで購入したらローンの代金が毎月かかってきます。
・生活費
家賃や光熱費、国民年金や健康保険、食費など生活していく上で毎月必ずかかるお金です。特に家賃や年金や保険関係は1回でも支払いが滞ると翌月以降支払い額が多くなり、帳尻を合わせるのに非常に苦労する可能性があるので、延滞無く支払うようにしましょう。
・予備費
冠婚葬祭、車検や車のトラブルなどの整備費、所得税や住民税などの大きめの出費に備えた物になります。簡単に言えば積立金です。突然大きな支払いが来てもいいように経費や生活費とは別に必ず月に何万円か蓄えるようにしましょう。
あと出費面以外で気を付けてほしいのが、委託会社から業務委託を請ける場合、業務委託手数料として売上から何%か取られる場合が多いということです。その辺りしっかり面接の時に確認して頭に入れて売上の計算をしましょう。
(まれに引いた後の金額を提示している会社があります)
メモ
余談ですが、私はこの業務委託手数料については全く悪いことではないと思いますし、悪く言うつもりもありません。これは委託ドライバーが集中して業務を行う上で必要なお金なので、取って当たり前のものだと思っています。
自分で会社周りをして営業をしないでも仕事が出来る、初めての現場でのレクチャーやフォロー、休みの日に代走をしてくれる、請求書を作ってくれる等、自分の代わりに動いてくれている委託会社の社員さんのお給料になるのです。
ただ、中には高額な委託手数料を取るだけでフォロー等何もしない会社もあるので、その辺り注意してしっかり情報収集して会社選びをするようにしましょう。
売上と経費を実際に計算してみる
実際に委託会社に所属して稼働した場合の売上を例に出して計算していってみましょう。
この計算では手数料10%で計算をしてみますが、委託会社によっては手数料の部分が変わってきますし、別の名目でお金を差し引く所もあるので、それに合わせて計算してみましょう。
今月、45万円の売上があったとします。25日稼働で大体1日の売上が1.8万円程の計算です。一現場での売上ならまあいい方の部類になります。
ここから業務委託手数料10%を引いて約40万円、ガソリン代が10%の計算で36万円、経費となる駐車場、保険、オイル交換など最低限の出費と仮定して残り32万円程。
売上45万円からざっくり経費を計算して32万円までお金が減りました。
この残ったお金で車のローンやリース代、家賃や光熱費、年金や健康保険、そして生活費を捻出して、さらに予備費を蓄えないといけません。
自分が必要としているだけのお金が残りそうですか?
委託会社でお世話になる場合に注意すること
これは他の記事でも何度も言っていますが、1社に絞らず必ず何社か話を聞くこと、そして面接の時に売上と手数料の話は必ずしつこい位に聞いて下さい。上にも書いた月○○万円可なんかの場合は特にそうです。
安定してその売上○○万円を出せるのか、その売上○○万円を出すには1日平均でいくら必要になるかという具合にどんどん崩して計算していくと分かりやすくていいかもしれません。
自分の人生を預ける会社です。もし家庭を持っていたら「こんなつもりじゃなかった」では済まされません。
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ギグワークの場合に注意すること
ギグワークの場合も同じで、稼働するアプリによって早い物勝ちや抽選など案件の取得方法が変わります。
なので、1社に依存してしまうと日によっては全く仕事が取れない日も出てくるかもしれません。
この辺り委託会社よりストレスや縛りが少ない分苦労する点かもしれません。
なので、仕事が取れなかった用にいくつかのパターンを用意して、なるべく売上を作るようにしましょう。
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まとめ
この記事についてまとめてみました。
・見た目の金額にダマされない
・毎月必要なお金を計算をする
・事前準備を怠らない
個人事業主として稼働する以上、いくら以上売上を作らないと赤字になるかというのを必ず把握して業務を請け負いましょう。
大事なのは売上ではなくすべてを差し引いて手元に残る額です。見た目の数字にごまかされない様に注意してください。
最後に、どんなに手間でも面倒くさくてもお金の計算は絶対に疎かにしてはいけません。
長く続けていこうと考えているのであれば、独立、稼働してからこんなはずじゃなかったと思わないように損益分岐点や月にかかる経費を定期的に見直して、お金が残るようにしっかり計算して稼働していくようにしましょう。