ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して10年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
軽貨物業界に興味はあるけど実際にどんなものか、自分にも出来るのか不安に思うかもしれません。
私もアルバイトや会社員時代を合わせて何社かで配送経験があったとはいえ、独立前は実際に自分にも出来るのかとても不安でした。
正直その不安を払拭するのは個人的には実際に配送や軽貨物での仕事に触れてみるのが一番手っ取り早いと思います。
そこで今回は、軽貨物事業をやってみたいけど少し不安だなと思っている方に向けて、まずは副業での軽貨物での稼働について考えてみようと思います。是非最後までご覧ください。
ポイント
・副業での働き方
・副業での心構え
・注意点
目次
副業での働き方
この記事をご覧になっている方の多くは軽貨物事業に興味を持っている方が多くいらっしゃると思います。
最近では軽貨物関連でネット検索するとyoutubeやブログなどで色々な情報が出てくると思います。
ただ実際に軽貨物ドライバーをやってみると、思っていたより上手くいかなかったり、こんなはずじゃなかったなど考えていたことや思い描いていた理想と違うことが出てくるものです。
いざ会社を辞めて一念発起独立したけど、実際に軽貨物事業で稼働してみたら全然合いませんでしたでは元も子もありません。
独立する前に少しでも軽貨物事業のことを経験しておきたいと思ったらまず副業からスタートするという選択もありだと思います。
そこで、次に副業で軽貨物に触れることで得られるメリットを考えていきたいと思います。
副業で得られるメリット
開業前に配送や軽貨物の副業をやることによってどういう違いがあるか、実際に稼働してみて得られることやメリットを4つ挙げてみました。
・経験を積むことが出来る
積み込みの仕方や効率の良いルート組み、接客やトラブル対応など他にもたくさんありますが、実際の軽貨物事業においても使用したり遭遇することが想定されますが、それぞれの「経験」を積むことが出来ます。
用意された荷物を適当に積み込んで自分の行きたいようにお客様の所へ向かうわけでは無いですし、接客やトラブル対応なども分かりませんではお客様を不快にさせてしまうかもしれません。
実際に案件に触れることでこの辺りはすんなりこなすことが出来るようになりますし、これらの経験は独立してからも非常に役に立つ物になります。
・収入が安定
本業という収入の軸がありそれにプラスアルファして働くので、短時間の労働や閑散期などで安定しない報酬であったとしても収入にダメージはありません。
体力的に少ししんどくなるかもしれませんが、ある程度こなしていくと体も慣れてくるので、もし独立を考えているのであれば独立後の数ヵ月分の生活費や車の購入資金を貯める意味でも副業はやっておいてまず損は無いと思います。
・自分のペースで稼働出来る
本業が終わった後の数時間や本業が休みの日にガッツリなど自分のペースに合わせて稼働することも可能です。
少しづつでいいので色々な軽貨物の仕事に触れてみて、自分なりに試行錯誤しながら手応えを掴んでいきましょう。
・自分の意思を再確認出来る
これが意外と大事なことで、勢いで会社を辞めてしまって楽そうな軽貨物事業の仕事につきました。ネットで見た情報だと軽貨物事業は簡単に稼げると書いてあったけど、実際に稼働してみたら全然稼げなかったなんてことを本当によく見かけます。
確かにアプリを通じて案件を取れたりするので、委託会社などを通さずでも以前よりは軽貨物事業に参入しやすくなったと思います。それでも色んな方面で聞くほど甘く稼げる業界では無いと思うので、しっかり覚悟して軽貨物事業へ参入しないと間違いなく痛い目にあいます。
実際に未経験で入ったドライバーで自分が思ったより稼げなかったり、軽貨物の仕事が想像とは違ったなんて理由で辞めていった人を今までに何人も見てきました。
参入前に少しでも現場や配送の仕事に触れておくことで軽貨物の仕事は自分に出来そうか、本業の仕事を辞めて独立してもやっていけそうか、このまま副業としての稼働でいいかななど色々な考えが浮かぶと思うので、独立する意思が固くても配送が未経験であれば一度配送や軽貨物の仕事に触れておくことをおすすめします。
副業での稼働は主に3パターン
軽貨物の仕事を副業にする場合、考えられる稼働パターンが3つあります。
配送と言っても本当に色々な種類の案件やアルバイトがあるので、一つの案件で合わないから自分には無理だと決めつけないで、興味がある案件には必ずチャレンジして自分に合うものを探してみましょう。
・アルバイト
安定した収入を得ながら稼働出来るのがアルバイトです。
アルバイトだと自分の車両ではなく従事している会社の車両を使うので、経費など考えること無く業務のみに集中して取り組めます。また給料という形で、仕事の増減に左右されずしっかり働いた分の給料が出るので収入が計算しやすいです。
ただアルバイトの場合、独立した後にかかってくる経費の計算を経験出来ないというマイナス点もあります。
軽貨物で独立したあとは経費というものがかかってきますが、会社員時代に様々なものが引かれて給料という形で振り込まれる「給与所得」とは違い、独立した後は「事業所得」という形で収入が振り込まれるようになります。
その振り込まれた事業所得から月々にかかるガソリン代や車両維持費などの経費を計算しないといけません。売上から経費を引いた額がサラリーマン時代の給与と同じような扱いになります。
この経費の計算の有無が会社員と大きく違う所で、会社員だと月収〇〇万円と記載の場合、そこから社会保険などが引かれた額が振り込まれるのである程度自分の計算した通りの金額が振り込まれると思います。
しかし軽貨物での業務委託の場合、よく委託会社の求人広告で見る月収〇〇万円可という記載の金額はその会社で稼働するドライバーの一例で全員がその金額を稼げるということではなく、さらにその金額から経費や業務委託手数料などを引いた額が自分の手取り額となるので、その金額の差に少し戸惑うことがあるかもしれません。
以前書いた記事にこの辺り詳しく書いているのでそちらもご参考にして下さい。
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売上と経費
ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。 軽貨物で独立して9年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。 &nb ...
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・フードデリバリーでの稼働
ここから2パターンは軽貨物で開業届けを出していると仮定して話を進めます。
本業の前後に稼働するのも一つの手段です。自分のペースで稼働出来るということで実際に沢山の方が実践していると思います。
その中でも特に多いのがフードデリバリーで、この仕事は車を持たないでも出来るので、手を付けやすいと思います。
メリットとしてはアルバイトと違ってシフト制では無いので、例えば突発的な残業やプライベートの予定が入っても対応出来ることです。
この自由なシフトが今のフードデリバリー人気の大きな理由だと思います。
ただ時給での稼働ではないことが多いので、自分の裁量で収入が決まります。しっかり稼働出来ればその分収入増が見込めますが、稼働出来なければその分見返りはありません。
やる気があるからといってもそれが収入増に直結するわけでは無く、基本受注件数の増減がそのまま収入に直結するので、よく注文が入る場所などを研究して立ち回りなどを考える必要があります。
また個人事業主の場合、売上で年間20万を越えると確定申告が必要となってきます。近い将来独立を考えているのであれば確定申告は必ず通る道なので、売上調整などをせずに果敢に確定申告に挑戦しましょう。
※所得20万円以下でも住民税の申告が必要になります。住民税については役所が管轄になるので、分からないことは自分の住む地域の役所に聞いてみましょう。
・本業が休みの日に稼働
週休2日土日休みなど決まった日が休みで、体力的にもまだまだ余裕がある場合は休みの日に1日軽貨物の仕事をすることも可能です。
たとえ週1回の稼働だとしても、実際に軽貨物の仕事に触れられるのは独立を考えるのであれば1日の仕事の流れを知る上でも非常に大事なことです。
ただリース車での稼働を検討している場合、副業として考えているのであれば週1日稼働だとリース料や保険などの経費を考えたら良くてとんとん、ほとんどの確率で赤字になるので個人的にはおすすめはしません。
営業ナンバーでも自家用車代わりとしても使えるので、もしリースか購入か迷っているのであれば個人的には中古でも新車でも自分で買って営業ナンバーを取得した方がいいかなと思います。
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リースか購入か
ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。 軽貨物で独立して8年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。 軽貨物 ...
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副業で稼働する場合の注意点
上でも少し触れましたが、独立後は確定申告が必要になります。今まで会社がやってくれた収入の計算を今度は自分で売上や経費などをまとめて計算をしないといけなくなります。
今は会計ソフトなどがあるので数字を打ち込むだけでそこまで苦労せずに出来ますが、それでも簿記の知識は多少は持っていた方がいいので独立前に少し勉強しておくことをおすすめします。
また、このコロナ禍で副業を認める会社が多くなったとはいえ、まだ副業禁止の会社も中にはあるかもしれません。その場合、確定申告時に確定申告書第二表の「給与・公的年金等に係る住民税の徴収方法の選択」にて「自分で納付」の方に○を記入しましょう。
そうすれば給与所得と事業所得に係る住民税が別々で届くので、会社にバレる心配は無くなります。
どちらにしても独立後は自分で納付することになるので、副業を認めている会社の場合でも、自分で納付に○をしてどんな流れになるのか経験をしてみましょう。
目的やゴールを決める
独立を考えている場合、その期間や手応えなど自分なりにしっかりゴールを決めて、やってみていけると思ったなら迷わず行動に移しましょう。不安に思う事も多々あると思いますが、行動を起こすことが不安を取り除く最短かつ最良の方法だと思います。
そのために件数や売上など稼働するごとに目的や課題を持って取り組むことが大事になってきますし、目的を達成するための行動が自身を成長させることにも繋がってくるはずです。
会社員時代にやっておくべきこととして記事を書いているのでそちらも是非参考にしてください。
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【個人事業主】軽貨物事業をやりたいと決意したらやるべきこと【フリーランス】
ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。 軽貨物で独立して9年目、過去にネットスーパーの配送で4年、365日稼働の夜間ルート配 ...
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まとめ
この記事についてまとめてみました。
・本業の合間でもしっかり経験を積むことが出来る
・確定申告の際は忘れず自分で納付に○をつける
・しっかりゴールを決めて行動する
軽貨物事業に興味はあるけどなかなか1歩を踏み出せない場合、まずは副業でどんなものなのか体験することも非常に重要なことだと思います。
文章や動画で触れる軽貨物事業の印象と、実際に経験してみた軽貨物事業の印象とではもしかしたら自分が思い描いていたものとは全然違うものかもしれません。
そういう意味でも実際に軽貨物の仕事に触れてみて、それでも変わらず軽貨物で独立して挑戦したいと思ったらその時は迷わず自信を持って挑戦しましょう。