ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して9年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
さて、男性の仕事のイメージがある軽貨物ドライバーの仕事ですが、ここ最近は女性の軽貨物ドライバーの姿もよく見るようになりました。
案件の多様化やギグワークの普及による参入のしやすさも一因としてあるかもしれませんが、実際に軽貨物業界の中身はどのようなものなのでしょう。
そこで今回は、もし女性が軽貨物ドライバーとして開業したらどうかに焦点を当てて考えていきたいと思います。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・働き方
・女性ドライバーをよく見かける案件
・子育てしながらは可能か
働き方を考える
女性だけど運転が好きだし軽貨物ドライバーとして働きたいと考えている場合、軽貨物事業はお勧め出来るかどうかなんですが、フルタイムで入ることが出来て、チャレンジ精神があれば女性の方でもお勧め出来ます。(フルタイムで入れなくても条件付きでお勧めします。詳細は後ほど・・・)
お勧めする理由は3つ
まず1つ目は「収入格差の問題」です。これがお勧めする最大の理由ですが、日本では男女の収入格差が長年の問題になっていますが、少なくとも軽貨物事業における男女間の収入の格差は皆無です。
これは軽貨物ドライバー全てに言えることですが、稼ぐために努力や研究を怠らない人はしっかり稼げるようになると思いますが、美味しい仕事だけを吟味して稼働する人だったり、人の指示を待ってから動くという人は稼ぐのは少し難しいかもしれません。
単価は所属する会社や自身の経験によって若干のばらつきがありますが、基本男女とも同じなので、何個配るか、また何本走るかによって収入が変わってきます。
2つ目は「参入のしやすさ」です。運転免許証を持っていて、運転や接客が好きであれば他に特別な資格などを必要としません。
その上ある程度自分の都合に合わせて働けて、自分のやり方次第で稼げる仕事って他の業界を見てもなかなか無いことなのではないでしょうか。
3つ目は「案件の多様化」です。ひと昔前は軽貨物=宅配とかそんなイメージだったと思いますが、今ではギグワークを筆頭に業務委託でなくても手軽に色んな案件にチャレンジ出来るので参入しやすくなったと思います。
また最近かなり増えてきた通販系の荷物には軽い荷物が多く、力に自信が無い女性の方でも気軽に案件に取り組めるのも女性軽貨物ドライバーが増えた要因かもしれません。
稼働している案件
次に私が女性軽貨物ドライバーが稼働しているのをよく見かける案件について書いていこうと思います。
・Amazon、佐川急便などの宅配系
まずは朝早くから夜遅くまでガッツリ拘束され、かなりの数を配完しないと売上にならない過酷な労働だと思われがちな宅配系の案件です。
拘束時間が長く、不在ばかりで肉体的にも精神的にも過酷というイメージがあってなかなか人気が無い案件ではありますが、ここ最近は徐々にではありますが働き方が変わってきています。
案件や荷物によっては指定された場所への置き配がOKになっていますし、そしてひと昔前より一般家庭に宅配BOXを置いてる家庭が増えてきたので、宅配の不人気な要因の一つである「不在回りの負担」が以前よりは改善されています。
また現在は1個配達完了でいくらっていう歩合制の案件ももちろんありますが、〇時~〇時までお願いしますという日給制の案件が増えてきているので、内容によってはそこまで配達完了個数にこだわる必要が無くなってきました。
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・テレビ局やオフィスなどへのお弁当の配送
主に午前中に出ることが多い案件ですが、1日チャーターとしての募集もしていたり、突発的に深夜のテレビ局などへの配送も出てきたりします。
お弁当自体の食数がまとまらなければそこまで重量は無く、ガツガツ配るというよりは時間内に丁寧安全に届ける方が大切なので、女性に向いている案件だと思います。
仕事内容も絶対遅配するような無茶な配車を組むことが少ないので、未経験者の方には軽貨物の入門編の案件としてお勧めの案件です。ただ、ガッツリ稼ぎたいという考えだとお弁当配送の案件のみでは少しキツイかもしれません。
ルート配送の場合は別ですが、チャーターの場合は納品する会社や場所が毎日決まった場所では無いのと、都心部への配送の場合はタワーオフィスへの配送があったりするので、初見のビルの納品だと荷捌きや入館手続きなどの勝手が分からず最初の内は少し苦労するかもしれないです。
時期的な繁忙期、閑散期はそこまで無い印象ですが、現在はコロナ禍の影響で案件自体が少し落ち着いている印象です。
・ギグワーク
「PickGo」や「Amazonflex」などアプリで仕事を取る案件です。自分で仕事をする日や時間を決めて参戦出来るのでシフトを気にすることなく自由な時間に働けます。
今は色んなアプリでの仕事が増えてきましたが、それでも全体で見ると登録者数に対しての案件数が足りていないので、思っている以上に案件が取れないと思います。
また重量物を扱ったり、少し経験が無いと難しい案件なんかもあったりするので、毎日安定して稼げると言えないのが現状だと思います。
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・引っ越し補助
力仕事と言うよりはむしろ女性のお客様へのフォローという面でとても重宝されています。実際に以前単身の引っ越し案件のときに女性のお客様から追加で女性のスタッフをお願いされたことがありました。
実際女性の方の単身の引っ越しだと、男性スタッフだけでは何かと不安だと思いますし、男性には任せにくい荷物とかもあると思います。
そんな時に女性スタッフがいるとお客様も安心して引っ越しを任せることが出来るのと思います。
・フードデリバリー
空いた時間にサクッと出来て、シフトを気にすることなく自分のペースで働けるので空き時間が不安定な方や、子供が学校に行っている間にちょっとだけ稼働なんて考えている方にぴったりだと思いますし、個人事業主への入門編としてはこれ以上に無く取り組みやすい案件だと思います。
フードデリバリーの稼働は「自転車」、「バイク」、「軽貨物」の3パターンで出来るので、運動がてら自転車でお昼のピーク時間だけ働いて、少しづつお金を貯めて車の購入資金にしたり、都合のいい時間で切り上げてそのまま子供を迎えに行って買い物に行くなんて働き方も可能です。
※126cc以上のバイク、軽貨物での登録に関しては営業ナンバーである必要があります。「フードデリバリーでの組み合わせについて考える~Uber Eats 編~」や「フードデリバリーでの組み合わせ考える~出前館の配送編~」でも働き方や登録について少し触れています。
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子育てをしながらの参入はどうか
もちろんガッツリ入る働き方では無く、子供が幼稚園や小学校に行っている間に短時間で集中して働くということも条件付きではありますが可能だと思います。
実際に私も2人目の子供が産まれた時は、上の子が幼稚園に入園したばかりというのもあって、子育てを手伝って、合間に遠足や運動会などの幼稚園の行事をこなしながら毎日稼働していました。
ちょっと話が逸れましたが、短時間の軽貨物事業での稼働を考えている場合、私は「車を持ち込んで稼働出来ること」が最低条件だと思います。
例えば委託会社に所属してリースで車を借りてということになると、売上と経費の比較で考えて他の事業で収入がある場合や、ドライバーや個人事業主としての勉強や経験を積みたいっていう場合を除いて、委託会社に所属してリースで車を借りて空き時間に少し稼働するっていう働き方は「赤字になるリスク」があるので私はお勧めしません。
リース車を借りた場合の経費をざっくり計算すると、週5日稼働、都内在住だとすると、リース代、駐車場代、ガソリン代(売上の10%前後)、任意保険代で毎月「約10万円」ほどかかってくる計算です。
リース車の契約内容や住んでいる場所、車両のメンテナンスや走る距離によってさらに金額に変動が出ますが、大まかに毎月これくらいかかるんだと考えておいていいと思います。
それにプラスして委託手数料やその他引かれる分で考えると・・・実際に数字で説明する方が分かりやすいと思うので、ここで一つ例を挙げてみます。
例えば委託会社に所属していて、定期案件9時~15時稼働で運賃が1万円、週5日(月20日稼働)売上20万円で計算した場合
委託会社により手数料は様々ですが、売上にかかる業務委託手数料が「10%」のみだった場合、振り込み額が約18万円。上で計算した経費の分を引いて残りは大体8~10万円。
経費を引いた手取り額を日給計算すると1日4,000~5,000円の計算になりました。
よく求人誌や求人広告に書いてある売上だけの数字を見れば1日6時間稼働で1万円とパートより稼げる物だと思いがちですが、実際にこうして経費や業務委託手数料などをしっかり計算すると最低時給を割り込む金額になりました。
なので委託会社に所属して、短時間案件をリース車で稼働していくということが結構厳しいことが分かります。
未経験からのスタートの場合、こうした数字をパッと出すことが少々難しいかもしれないですが、運賃が分かれば稼働日を計算して経費分を引けばおおよその手取り額が分かってくると思います。
まとめ
この記事についてまとめてみました
・収入に男女格差は無し
・色んな案件で活躍している
・子育て中でも立ち回り次第で出来る
運転と接客が好きで、時間にそこまで制約が無いのであれば軽貨物の仕事はきっと「天職」になると思いますし、個人的にはやり方さえ間違えなければ女性でもしっかり稼げる仕事だと思います。
もし一歩踏み出そうか迷っている場合、この記事が軽貨物事業へのチャレンジするきっかけや後押しになって頂ければ幸いです。