ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して8年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
先日仲間から長距離案件の依頼があり、2週間の間に東京ー大阪間を3回運行する機会がありました。3本の内訳はこんな感じでした。
1本目 16:00引き取り、翌9:00納品
2本目 9:00引き取り、翌9:00納品
3本目 18:00引き取り、翌15:00納品 ※往復便
3本とも緊急便ではなく、「指定時間に納品」という内容で、特に高速を使って急いで向かう案件では無かったので、往復下道で運行したり途中まで高速を使って運行してみたり、集荷納品の前後や待ち時間にフードデリバリーをやってみたりと色々と試してみて実際に感じたことを記事にしてみました。
ロング案件に興味のある方や、これから運行を考えていたり運行を予定している方のヒントや力になれればいいなと思います。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・ロング案件について感じたこと
・利益を出すコツや立ち回り方
・実際に運行して役立ったもの
ロング案件ってどうなの?
ロング案件は高額な運賃設定っていうのは知っているけども、実際に長時間運転や肉体的疲労の有無、拘束時間に対する利益など実際に運行してみないと分からない部分が多いと思います。
今回初めて東京ー大阪間を運行したのですが、実際に自分で運行してみて純粋に感じたことは、片道案件で本当の緊急便で無い限りはロング案件のみだと経費などを考えて、自分が思っているほど大きい利益にはならないかもしれないということです。
さらに業務委託ドライバーの場合だと、業務委託手数料というものがあるので、運賃が大きければその分引かれる額も大きくなり手元に残る額が少なくなります。
「利益」という点だけに着目すれば、恐らく短、中距離の案件を1日に何本もこなした方がいいと思います。
しかしそれ以上に普段見られない町の景色や、遠出することでの非日常感を楽しめるので、かかる経費をざっくり計算して余程薄利にならないのであればいい案件だと思います。
今回の運行を経験してみて、個人的には利益以上に魅力を感じたことがたくさんあったので、また依頼が来たら余程悪条件では無い限り請けたいなと思っています。
利益を出すと考えた場合
ロング案件でどうやって利益を出すか考えた場合、実際に私が運行して感じたポイントは3つ。
・適正な運賃設定
・経費の事前の計算
・隙間時間の使い方
ではないかなと思います。
経費の計算や隙間時間の使い方については次の項目で詳しく触れたいと思います。
スポットを中心に案件を組み立てようと考えている場合、ロング案件の単価が高さはやはり魅力的に映るかもしれません。
ロング案件の場合、往復便や帰りの荷物が拾えた場合は運賃が跳ね上がるので、そうなると美味しい案件になることが多いです。
しかしほとんどの場合片道のみの運行となり、納品が終了したら遠く離れた納品先でフリーなることが多いと思います。
その場合空荷で自宅へ戻ることも考慮して、拘束時間から1日の単価を計算したり、目的地までの距離や自分の車の燃費から案件にかかるガソリン代を計算したりと、利益を出すために綿密な計算や作戦を立てることが重要になってきます。
また、マッチングアプリで早い物勝ちで案件を取る場合なんかだと、通知が来た瞬間に案件が無くなっているなんてことも多々ありますが、その提示されている運賃が本当に適正価格なのかどうかを見極める必要があります。
未経験から始める場合、最初の内は適正料金が分からず、金額のみで判断して案件を取ってしまうかもしれないので特に注意が必要です。(参考の為にいくつかマッチングアプリに登録していますが、シビアな料金設定の案件が多々あります)
いくら非日常感が楽しめるといっても稼働する以上ある程度の利益を残さないといけないので、ロング案件で稼働する場合は提示額に惑わされず、しっかり利益が残る運賃設定かどうかの見極めが重要になってきます。
立ち回りに際して
長距離案件に必要なことや立ち回り方を自分なりに考えてみました。
・運転する体力
緊急便の場合は往復便を除き、片道分の高速代が出ることが多いですが、今回の私がそうだったように、案件によっては納品時間にある程度余裕がある場合はそこそこの距離があっても高速代が出ないことがあります。
その場合は下道での運行になりますが、そうなると数百キロを下道で運行することになるので、そう考えるとある程度の体力が必要になってきます。
(東京ー大阪間で途中トイレ休憩や食事休憩などを挟みながらの運行の場合、片道540キロ、全て下道の運行で14時間ほどかかりました。)
また、プラスアルファで収入を得ようとする場合、さらに距離を走ることになるので、そうなるとなおさら運転する気力、体力が必要になってきます。
・経費の計算
次の日に出発地点付近で案件が入っていたりすると、終わり時間や次の集荷時間によっては帰りは自腹で高速に乗る必要が出てくるかもしれません。上でも触れましたが、片道の案件の場合基本的には帰りの高速代は出ません。
なので、次の日の案件によっては高速代、ガソリン代で赤字運行になる可能性があることも頭に入れておかなければいけません。
もし東京引き取り大阪納品で日中移動の場合、東京ICを起点としたら、大阪まで全線高速を使用した場合の高速代は約10,000円(夜間運行だともう少し安い)、距離にすると500キロほどなので、片道全線高速を使用した場合、ガソリン代を含め片道大体15,000円位かかる計算で予定を組んでおきましょう。
また別の目的地でも距離や高速代などは事前に計算して出せるので、例えばここまで高速を使ってあとは下道で運行するとか、この距離と時間なら全線下道でも行けるなどなるべく利益を残すためにしっかり計算して運行するようにしましょう。
・隙間時間の使い方
まさに今回の私の運行がそうだったのですが、集荷時間や納品時間に余裕があったため、前後の空き時間を使ってフードデリバリーで稼働しました。
同じ会社の案件で無い限り基本スポットでの混載は認められていないことが多く、提示された運賃以上の収入は難しいですが、フードデリバリーであれば荷物が満載でない限りは問題なく稼働出来ます。
フードデリバリーの会社にもよりますが、都市部なら何かしらのフードデリバリーが対応してることが多いので、ガソリン代や帰りの高速代を稼ぐ目的で集荷や納品の隙間時間に稼働するのも個人的にはありだと思います。
また普段走らない地域での配達はとても新鮮で、私が実際に稼働した際は街並みや風景を楽しみながら配達することが出来ました。隙間時間でのフードデリバリーは個人的にはかなりお勧めします。
※稼働を考えている場合、稼働しようとしているフードデリバリーの会社が納品先近辺で対応しているかをあらかじめ確認をしてから出発するようにしましょう。
対応している地域が多いUber Eats について以前記事を書いているのでそちらも参考にしてください。 今や結構広範囲の地区で稼働する事が出来る様になってきたUber Eats 、出掛けなくても商品を届けてくれる便利さと、度々ニュースで報道される運転マナーの悪さでいい意味でも悪い意味でも有名になっていま ... 続きを見る
フードデリバリーでの組み合わせについて考える~Uber Eats 編~
また、隙間時間の使い方について考えた記事も書いているのでそちらも是非ご覧ください
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役に立ったアイテム
私が実際に稼働して個人的に長時間運転での中で重宝したものを紹介します。
・クッション
今回のロング案件で1番重宝した物かもしれませんし、1番助けられたものかもしれません。
宅配みたいに乗ったり降りたりすることが多い場合は多分そこまで必要ないかもしれませんが、ロング案件の場合長時間同じ姿勢で軽バンのシートに座り続けるのは腰やお尻に結構ダメージを受けます。
クッションを敷くことによって運転の疲れ度合いや体への負担がかなり変わります。
・寝袋
ロング案件での必需品と言っても過言ではないかもしれません。
ロング案件で稼働する場合、基本車中泊となりますが、季節によっては寒すぎて寝られないなんてことも多々あります。(寝袋を手に入れる前は冬場の車中泊で何回か寒すぎて寝られなかった経験有り)
睡眠不足は事故の原因になりますし、何より疲労感が先に来てしまうので運行自体が楽しくなくなってしまいます。
ロング案件に限らず、夜集荷で朝一納品とかの案件でも使う場合があるので、スポット専門での稼働を考えている場合は厳しい環境でもある程度しっかり睡眠を取れるように絶対に持っておきましょう。
・Amazon Music Unlimited
道中がとにかく長いので、気分転換になるものが必要です。今回の案件を経験して、長時間運転での気分転換に「音楽」というものは意外と大事なものなんだと感じました。
私は普段から運転中に何気なく色々な曲を聴いたり熱唱する事で気分転換をしているわけですが、今回、長時間の運転の中で気分転換の大切さを改めて気付かせてくれたという点で、「Amazon Music Unlimited」にはかなりお世話になりました。
月々880円から楽しむことができ、曲数もジャンルを問わず約一億曲登録されているので自分の探している曲が見つかる確率がかなり高いです。
登録から30日間無料(期間限定で条件を満たせば90日間無料)で体験でき、もし気に入らなければ30日間の間に解約すれば利用料は発生しないそうです。(※解約はPCからのみになるので注意)曲数の豊富さと定額で聴ける点が気に入っているのでトータル1年ほど使っています。
無料期間中にどんなものか試してみて、もし気に入って普段使いでもいけそうならそのまま継続して使ってもいいと思いますし、気に入らなければ無料期間中に途中解約でいいと思います。
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まとめ
今回の記事についてまとめてみました。
・しっかり予定を組んで利益の出る運行をする
・長時間拘束になるのでしっかり準備をする
・隙があればプラスアルファの収入を
ロング案件はとても魅力的な案件ではありますが、一つ計算を間違えたり歯車が狂ってしまうと、全く利益が出ないどころか赤字運行になってしまう可能性がある案件です。決していいことばかりではないことは頭に入れておいて下さい。
また、長時間運転することになるので、長時間運転に慣れていない方だとかなりの疲労を感じてしまうかもしれません。
実際にロング案件で稼働することになった場合は少しでも利益を残せるよう事前準備や経費の計算をしっかりして、安全運転で楽しんで運行していただければと思います。
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