ブログをご覧いただきありがとうございます。y.a(@atomrise60)と申します。
軽貨物で独立して8年目、色々な仕事を組み合わせて自由気ままに生きているフリーランス軽貨物ドライバーです。
2021年がスタートしてから早1か月が経過しました。コロナ禍の影響からか、他業種から多くの方が割と参入しやすい軽貨物事業にシフトチェンジしてきているそうです。単純にドライバーの数が増えるということは、これまで以上に案件にたどり着くまでの競争が激しくなりそうな予感がします。
そこで、私自身が実際に先月稼働してみて感じた軽貨物事業の現在の状況を記事にしてみました。まだ参入して間もない方やこれから参入を考えている方の参考になればと思います。是非最後までご覧ください。
この記事で分かること
・2021年に入ってからの状況
・どう組み立てていくか
・情報の大切さ
今年に入って感じたこと
1月7日からの緊急事態宣言を受けて、軽貨物事業の案件にもかなり影響が出ていると思います。実際に稼働していて感じるのはやはり案件自体の数が非常に少ないです。
元々1月は軽貨物業界では年末の荷量増加の反動で割と閑散期だったりするのですが、それでも例年よりかなり案件が少ないと感じています。
中には緊急事態宣言を受けて完全にストップしてしまった案件もありますし、減便や撤退した案件もあると思います。私自身や、私の周りの会社やドライバーはどうだったのか、稼働して感じたことや仲間から聞いた話をまとめてみました。
・私の現在の状況と感じたこと
まず前回の緊急事態宣言と同様で、宣言の発令と同時に早朝のお弁当配送の定期がストップしました。これは前回宣言が出たときにも同じようにストップしたということもあり、ある程度頭の中では計算出来ていたことなので、そこまで大きなダメージはありませんでした。
やはり人が集まる状況が避けられているというのが大きな要因で、ロケ弁や企業の会議などに使うお弁当配送の案件の数がかなり減っています。なのでお弁当配送メインのドライバーは全体的にかなり影響を受けているのではないでしょうか。
またスポットも去年の今頃よりはだいぶ少ない印象を受けています。出てることは出てるのですが本当の緊急便のみで、イレギュラーな配送や物量は経費削減のため、定期便のドライバーに頑張ってもらったり、手の空いている社員がやっているように感じます。
ただ宅配系の案件に関しては、話を聞いたり実際にやってみた感じだとそこまで変わらず荷物が出てると思います。もしこれから委託会社で軽貨物事業を始めるなら、個人的には恐らく「宅配」が売上的には一番いいんじゃないかなと思います。
・委託会社
先日私の知り合いの委託会社の人と少し話す機会があり言っていたのが、普段はドライバーが足りない位なのに、今この状況で案件が無いのにドライバーが面接に来すぎてどの案件に配属するのか考えるのに苦労していると言っていました。
そう考えると、もし委託会社に所属することが決まったとしても、残っていた案件は売れ残りの案件だったり、もしくは何社か通しての案件でかなり安い運賃の案件だったりするかもしれません。
もしこれから参入を考えている場合は必ず何社か回って運賃を比べるようにしましょう。同じ案件、同じ条件でも会社によって運賃はだいぶ変わってきます。
・ギグワーク
以前書いた「ギグワークで45万円稼ぐには」など、他の記事でも過去に何度か触れていますが、状況は相変わらず案件数と反比例して参入ドライバーが増えています。
なので、ギグワークでスタートしたいと考えた場合、案件の少なさや受注率を考えた場合、現在の状況は未経験者には少し厳しいかなと感じます。
「PickGo」の場合、現在はポイント制の導入で、買い物案件やチャレンジ案件を沢山やらないとポイントの高い案件にはエントリーすら出来ません。(もちろんエントリー出来ても確実に仕事が決まるわけではありません)
「Amazon Flex」なんかだとステーションによっては以前より持ち出しの数が増えて、未経験者のために持ち出しが少ない期間が何回かあるみたいですが、それが終わると未経験者には少し厳しい持ち出し個数になっている所があり、未配や焦りからの誤配によるアカウント凍結のリスクが高まっていると感じます。
ただフードデリバリーはテレワークや外出自粛の効果が若干あるかもしれません。実際私もどんなものか試してみたかったので、何日か1日フードデリバリーのみの日を作って試してみました。
日によってもちろんバラつきがありましたが、「Uber Eats 」や直契約の「出前館」などと組み合わせて自分の得意なエリアや注文の多いエリアと時間を選んで稼働したらそこそこの売上になりました。
地域によっては色んなフードデリバリーの会社があるので、ひとまず登録して自分の働き方に合う稼働の仕方を色々試してみましょう。
フードデリバリーに関しては受注単価が安いので、場所と時間をかなり綿密に計算して稼働しないとなかなか注文を受けることが出来ません。
専業、副業共に他業種からの参入が増加傾向
今年に入って色んな委託会社の人から求人の問い合わせが増えたと聞きます。とある会社では、万年人手不足だった某宅配の会社から1度求人を止めてくれと言われたほど人が殺到したと言っていました。
定期便も埋まり、スポット便もそこまで多く出ない現在の状況では、新規開業ドライバーはもちろんですが、開業してまだ間もないドライバーも案件の少ない中での仕事の取り合いで売上的に少し厳しい状況を強いられているかもしれません。
しばらくはこんな状態が続くと思うので、特に家族がいる方は、これから軽貨物事業での稼働を考えている方はかなりの覚悟が必要です。
どう組み立てていくか
案件の組み方はこの時期を乗り切るために非常に重要なポイントになってきます。
上にも書きましたが、もし委託会社でやっていこうと考えた場合、やはり「宅配」が最有力候補となります。宅配1本で行く場合、覚えるまでが少ししんどいのと、配属されるコースに売上を左右されるデメリットはありますが、慣れればそこそこの売上は確保できますし、こういう状況でも荷量は安定しています。
ギグワークで考えても、例えば1本9時前終わりや18時以降スタートなどピーク時間を外した定期案件や収入源を持って、それにプラスしてフードデリバリーやスポット便などの不確定要素がある案件を組み合わせながら立ち回ることが出来れば、最悪その日1本も案件が取れなくてもいくらか収益を作ることが出来ます。
売上が有る無しでは心持ちもだいぶ変わってきます。もし私が不安定と言われるギグワークを中心に仕事を組むとしたら、上のように案件がよく出る時間を外した短い時間の定期案件を軸にして、+αの案件で売上アップを狙います。
これだと長距離案件はほぼ不可能ですが、案件が全く取れなくてもある程度の売り上げはキープ出来ます。
情報に目を向ける
以前とある求人広告で拝見した内容なのですが、出前館の業務委託をしている会社が出前館の孫請けという形で委託ドライバーの募集広告を出していて、1件当たり数十円引いた額の運賃で、さらにそこから業務委託手数料10%を引いているなんて会社を見たことがあります。
普通に出前館と業務委託契約を結んでいる、もしくは興味があるドライバーならすぐにあり得ないと思うかもしれませんが、全くそういう情報を知らないドライバーなら半径3キロ圏内で1件600円ならおいしい案件だと思って応募してしまうかもしれません。
目の前の数字だけで判断してしまうと悪い委託会社の場合取られるだけ取られてしまいます。
個人事業主としてやっていく以上、安請けはせず情報には常に目を向けて、どんな案件なのか、いくら位が適正価格なのか見定める力を付けていきましょう。
まとめ
この記事についてまとめてみました。
・現在は専業での新規参入はかなりの覚悟が必要
・色んなパターンや組み合わせを試す
・情報はとても大事
現状ではかなり厳しい時期だとは思いますが、逆に考えればこの時期を乗り越えられれば軽貨物ドライバーとしてかなり成長出来るはずです。
軽貨物事業でやっていくと決めた以上、なりふり構わずやれることは全てやってしっかりこの荒波に立ち向かっていきましょう。
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